『NO LIMITS SPECIAL2018 東京丸の内』が5日、東京・丸の内中央広場および行幸通り周辺で開かれ、パラアスリートやゲストがエキシビションを繰り広げた。
東京都が主催。パラリンピック競技やアスリートの魅力・迫力を多くの方に知ってもらおうという目的で、東京2020パラリンピック競技大会で実施する全22競技を体験・体感できるイベントで一昨年から開催されている。ゲストにお笑いコンビ『ココリコ』遠藤章造、『ガリットチュウ』、魔娑斗、風間俊介、渡辺直美が登場し、司会は木佐彩子アナ、松木安太郎氏が務めた。
風間は同所でのイベントへリオデジャネイロ・パラリンピック、平昌パラリンピックとめぐったということで、「あのオリンピックが東京にやってくるというので楽しみにしていてください」と呼びかけたり、出演パラアスリートへ「この選手たちが一同に会することもなかなかないので、最初で最後かも」というくらい豪華選手が集まったと興奮気味。
イベントでは、『ブラインド陸上』や車椅子を利用した『レーサー』、短距離走の『ブレード』をゲストとパラリンピアンで対決するコーナーが開催。風間は『ブレード』での池田樹生選手へ「1歩、1歩ごとにギアが上がるのがわかりますね」と、その速さに目を輝かせていた。
さらに、80キロのパワーリフティング対決も行われ、魔娑斗と大堂秀樹選手の対決へ。すると、ここで風間が、「僕も男ですから、運動とか力仕事も必要だし」と、果敢に挑戦を表明。観客達からは心配そうな声も聞こえたが、「行きます!」と力を入れると、数センチだが持ち上げることに成功させた。ちなみに、この対決では魔娑斗が19回、大堂選手が24回を持ち上げ、「(魔娑斗に)追いつくの大変でした。一気にやらないとと思って」と、追い込まれていたことを告白したり魔娑斗は「本気で勝つつもりで来たんですけど、本当にすごいですね」と、爽やかな笑みで健闘を称え合った。
すべてのイベントを終え、遠藤からは「楽しい時間でしたし、パラ選手の躍動感を生で観てもらえる環境が整っていけばいいなと思いますね」と、思いを伝えると、風間も「本当に楽しくて。『パラスポーツって面白いって言っていいのだろうか』という悩みを持っている方もいると話を聞くんです。でも僕は胸を張って、パラスポーツは面白いんですよ。きょうみなさん楽しんでもらえたと思うので、どんどん楽しんでいろんな人に伝えてもらえればと思っています」と、胸の内を伝えてその場を後にした。
■この日登場したパラリンピアン
永尾嘉章選手、佐藤圭太選手、池田樹生選手、鈴木海人選手、西田憲孝(伴走パートナー)、広瀬隆喜選手、高橋和樹選手、大堂秀樹選手、水上真衣選手、中山和美選手