プロサッカー・吉田麻也選手(30)、武藤嘉紀選手(26)、森重真人選手(32)が10日、東京・中野区立桃園第二小学校でキリンビバレッジ『ゲンキリン プロジェクト』プレス発表会に登場し、司会はお笑いタレント・タケトが務めた。
キリンビバレッジ株式会社が子どもたちのココロとカラダの成長を支援し、子どもたちの『ゲンキ』を育む活動『ゲンキリン プロジェクト』を10日より本格的に展開。中野区に同社の本社があるということで、同校での開催となり水分補給の重要性を訴えることとなった。アンバサダーにはプロサッカーの久保建英選手(18)を起用しており、久保選手はVTRでの出演となった。
会場の体育館に集まった子どもたちを見回しながら、吉田選手は自身の子供時代を、「超適当にサッカーをやっていました」と、回想して笑いを誘いつつ、「みんなもいろんな遊びをやった方がいいと思います。スポーツで体を動かすことが大事かなと思います」と、伝える。
水分補給の重要性については、武藤選手は「普段から水分を摂るように気をつけています」というと、森重選手も、「試合の当日に飲むだけじゃなくて、前日、普段から水分を蓄えておくということを意識しています」と、その日だけではなく気をつけるようにと呼びかけ、吉田選手は「1日に水分は3リットルくらい飲みます。チームは4、5リットル飲めと言うんですけど、さすがにきつくて。でも練習に行く間も信号で止まるたびに飲んでいます」と、実体験も披露。
さらに、免疫力を高めるということで、吉田選手は「僕は以前肺炎にかかってはしまいましたけど、普段からいい状態をキープすることが一番大事ですね」というと、武藤選手は「食べ物に気をつけています。でも、小学5年生のときは野菜を食べれなかったんです。高校・大学とサッカーを目指すようになって、サラダもちゃんと食べるようになって風邪も引かなくなって」と、子どもたちに語りかけるように伝える。森重選手は8時間以上睡眠を取るようにしています」と、睡眠の重要性も訴えていた。
イベント後半には、集まった子どもたちからの質問コーナーも開催。武藤選手へはヘディングをどうしたらうまくなれるかとの問いかけがなされ「ヘディングが怖かったけど、頭でボールリフティングをしたりして、ボールの落下位置が予測できるようになってくるから、毎日やっていけば」と、アドバイス。
続けて、「吉田選手にとってサッカーとは?」と、ズバリと切り込んだ質問にはタジタジになりつつ、「もう僕にとって人生の一部なので、無くてはならないものですね。ご飯を食べる、お風呂に入る、寝る、サッカーするという感じです。僕のベースになってます」と真面目な返答や、「勝てないなら勝てるまで頑張る負けず嫌いというのが技術より大切だと思っています。海外に出て感じるのはとにかくメンタルの強さ。努力といっても何か1つやっただけでプレー全体が良くなるというわけでもないですし、コツコツ積み重ねることが大事だなと思っています」と、メッセージも。
3人へサッカー選手となって1番大変なことはなにかとの問いかけには森重選手は、「体が資本なので、体を鍛えること、常にいい状態に保つこと、それを含めてプロ選手なんです。それが日々大変かなと思いますね」と、フィジカルの大切さを訴え、武藤選手は「強くなるために苦痛を味合わないと強くならない。やればやるだけできるようになるから、つらいことを楽しみつつ、つらいとは思うけど、後々、生きてくることが分かっているからこそ、それがい生きているのかなって」と、大変なことにも耐えるメンタルを説く。
吉田選手は「大変なことはバレるってことですかね……目立つ、プライベートがないんです(苦笑)。常に見られているんです。それがTVに出たり、日本代表を背負うということだと思うんですけど、たまには友達とか家族とご飯をゆっくり食べたいときもあります。きのうも武藤選手と銀座に行ったら目立つんですよね。僕はそこがストレスになっています。ただ、そういうもどかしさはありますけど、サッカーは素晴らしくて、その素晴らしいサッカーでいま生活ができているので」と、深い話をしていた。
その後、体育館内でサッカー教室を開催。本気でかかってくる子どもたちへ、時折笑顔を交えながらプレーに興じ、試合とはまた違ったリラックスした姿を見せていた。