サッカー元日本代表の中澤佑二氏(41)、“忍者女子高生”動画で話題となったパルクールの泉ひかり選手(23)、柔道家の篠原信一氏(46)、ラグビー元日本代表でラグビーW杯2019 アンバサダーの大畑大介氏(43)が10日、東京・六本木の東京ミッドタウンで行われた盤ゲーム「人生ゲーム スポーツ」(株式会社タカラトミー)の先行体験&トークイベントに出席した。また、フリーアナウンサーの木佐彩子(48)が進行を行った。
『人生ゲーム スポーツ』は、1968年に発売された初代版から51年、歴代65作目で初めてのテーマ。プレーヤーはアスリートとしての人生を歩み、様々なスポーツを経験しながらお金を稼いでいく。同商品に登場する種目はメジャーからマイナー、eスポーツまで100種類以上あり、様々なスポーツのネタが盛り込まれている。
各プレーヤーは小学生からスタートし、まず、「スピード」「スタミナ」などのスポーツに必要な“才能”が一つ決まる(「才能カード」)。そのあと、「スポーツカード」を引くたび、自分が所持している「才能カード」と合えば、その「スポーツカード」を得て、集めていくことができる。
その後の進行は従来の人生ゲーム同様だが、マス目のイベントによってお金を得たり支払ったりを繰り返しながら最終的な総獲得資金を競う。マス目はすべてスポーツに関するもので、「もぐもぐおやつタイムで戦いに備える」、「温泉で卓球。スリッパでチキータを連発する」、「試合を取材に来たアナウンサーと連絡先を交換する」といったユニークなものも。
また、「地区大会」、「全国大会」、「アジア大会」、「国際大会」の“大会マス”に止まった際には、プレーヤー全員でサブステージを使い、競技に見立てたミニゲームを行う。「コイン」をはじいて遠くに飛ばす「100m走」や、予想する決まり手にコインを置いていく「相撲」など、計16種類のミニゲームがあり、大会毎に、順位に応じて金・銀・銅のトロフィーを獲得できる。
登壇した4名は早速、この新作を体験。最初に獲得する「才能カード」を中澤氏は「スタミナ」、泉選手が「バランス」、篠原氏は「パワー」、大畑氏が「スピード」と、各アスリートのスポーツに密接に関係したカードを受けるところはさすが“引きの強さも持っている”人たちだ。
続いて、気になるマス目が次々と紹介される。『柔道の一本が認められなかった。怪しい判定。8,000ドル払う ビデオ判定権を使える』というマスで、シドニー五輪の決勝で誤審により優勝を逃した経験のある篠原氏は、「8,000ドル払ってくつがえるなら、シドニーのとき払ってますよ。あの時あれば、なぜあの時に用意してくれなかったんですか(笑)」と、言って周囲を笑わせた。
木佐アナが、「私もあの現場にいたんですけど、かっこよかったですよね」と、水を向けると、篠原氏は、「試合の時は現役として一生懸命やっていた。ぼくも一本だと思っていた。僕たちは審判が一番正しい。公平に見てくれている。あれ、一本じゃないのかよーと、引きずったまま試合をした。僕の弱さが出たんじゃないかなぁと。あれはしかたない」と、振り返ったうえで、「こうして呼んでいただけるのは、記録には残らなかったんですけど、記憶にね。あああのときの篠原さんだと。そういった意味では銀でよかったなぁ」と、アスリートらしく前向きに語った。
次に『パルクールのまねごとをして屋根に登り注意される。$25000払う』では、泉選手が、「小さいときに家に止まっている車に登って鬼ごっことかしていたら、親によその家の車には登らないように注意された」というエピソードを披露すると、「自分家の車はいいんだ!」と、ツッコミが!
最後の『激しい試合で記憶がとび、次の日街の中で我に返る。$18000払う』では、篠原氏が、「しょっちゅう記憶が落ちていた。街の中ではなく家に帰って母と話していた。違う場所の夢を見てる」と、笑わせる。
さらに大畑氏は、「試合の中で頭打って記憶なかったんですけど、試合終わって、家帰って、自分がどんなプレイしていたのかなぁと映像見たときに、記憶があるときよりも記憶がないときのほうが、めちゃめちゃいいプレイしていた。ショックでした。記憶が無くなったほうが、怖さもなく良いプレイができていた。日ごろの練習がでていたのかなと。みんなもぼくがあたまうってきおくないのがわからないぐらい普通にプレイしていた。チームの中で機能していた。いまは滅茶滅茶厳しいからダメですよ」と、エピソードを語った。
イベント終盤の質疑応答では「人生の転機となった瞬間」を問われ、中澤氏は「サッカーを始めた瞬間。顧問の先生は怖くて、作家スーのことはほとんど教えてくれなかったんですけど、その厳しさがあったおかげでプロの厳しい練習にも耐えられるメンタリティを養うことが小学校6年生の時にできた。なので、サッカーと出会えたことが今の自分の生活や、この場に立てていることに繋がっていると思います。監督との出会いが自分の中では天気になったかなと思います」。
泉選手は、「パルクールに出会った時が人生の転機だったかなぁと思います。パルクール自体が、私が知った時にはまだマイナーなスポーツだった。調べないと出てこないようなスポーツだったので、その時期にパルクールというものを自分が知って、はじめられたのが、いまの活動につながっていたり、7年続けてきてW杯にでたり、そういう機会をもらえているので、知った時が人生の転機だったのかなと思います」。
篠原氏は、「中学の時に柔道部の先生に出会って、私は強制的に入部させられたんですけど、それをきっかけに高校、大学と卒業してからも柔道をやってここがあるんだなぁと」。
大畑氏は、「子供の頃、友だちがいなくて、関西の方は、野球少年、阪神ファンじゃないですか。あれがたまらなくイヤで、みんなと同じことができなかった。自分の中で何かないかなぁと思ったときに、野球以外のもので。足が速かったから、スポーツやろうと思って、ラグビーやったら、たまたま足が早かっただけで、みんなの中の居場所が見つかった。ラグビーは多くの人間でやる競技のなかで、自分の居場所がある競技なんです。スピードが自分のそれから先が決まった瞬間でもありました」と、語る。
木佐アナが、「なぜ、ラグビー?足が速いならサッカーでも、ねぇ?」というと、中澤氏は、「サッカーは足が速かったら花形ポジション。FWいっちゃいますから」というと、大畑氏は、「うちの父がラグビー好きなのもあったので。野球以外のスポーツで、自分の中の認識がラグビーしかなかった。ラグビーかっこいいというより、野球したくない、早く自分の中の個性を出したいというなかで、ラグビーがあったというだけ」と、意外過ぎるエピソードを語った。
■商品概要
商品名: 『人生ゲーム スポーツ』
希望小売価格:3,980円(税抜き)
発売日:2019年10月31日(木)