東京2020オリンピック競技大会の男子マラソンで6位に入賞し、現役引退した大迫傑氏(30)が1日、都内で行われた求人情報サイト『バイトル』『バイトルNEXT』『バイトルPRO』『はたらこねっと』などを運営するディップ株式会社の「ワクチンインセンティブプロジェクト」アンバサダー就任発表会に出席した。
同社は、運営する求人情報サイトで「新型コロナワクチン接種の支援がある企業特集」を掲載するなど、いち早く「ワクチンインセンティブプロジェクト」に関する取り組みを進めている。
ディップ代表取締役社長兼CEOの冨田英揮氏とサウナで出会い、裸の状態で直接声をかけられたそうで、「ぜひやらせてください」と、即決したという。
その理由について、「自分が世界を回りながら競技をしていく中で、海外で活動をしていると、ワクチンを打たないことが障害になって、何もできないということもありました。そういった経験を活かして、ワクチン接種を勧める活動ができるのはありがたいです」と、趣旨に賛同したことを挙げた。
今回のアンバサダー就任に、「ワクチンを打つことで自分も守れるし、他人も守れる。そしてそれを後押しできるのがこの『ワクチンインセンティブプロジェクト』なので、皆さんにそのモチベーションを持ってもらえるようにこの活動を通して伝えていきたいです」と、意気込みを語った。
自身は、五輪前にアメリカでワクチンを2回接種したそうで、「副反応よりも感染リスクの方を重視しました。ワクチンを打つことで、自分も他人も守ることができると考えました」と、ワクチン接種にいたった考えを説明。
気になる大迫氏の副反応はというと、「副反応は人によるとは思いますが、僕の場合は、当日走ったかな?というくらいの感じだったので、もちろん多少熱とかは出ましたけど、それと付き合いながら走ってました」と、苦笑いするほど、そんなに強く出ないほうだったそうだ。
12年に開催されたロンドン五輪で6位入賞を果たした中本健太郎氏以来9年ぶりの6位入賞を果たした大迫氏。「現役最後のレースに惜しむ声もあるのでは?」と、MCの徳光和夫アナが水を向けると、「競技としては引退しても、人生は一生ランナー。スポーツを通して学んだスキルを共有したい」と、新たな夢を口にした。
大迫氏は、9月15日にアスリートの育成・マネジメント、地域活性化などを行う新会社『株式会社I(アイ)』の設立を発表。その活動の一つとして、日本全国を縦断しながら、小中学生に走るスキルだけでなく、子供たちの視野を広げ、目標に辿り着くため、夢を叶える上で大切な考え方を伝える「Sugar Elite kids」プロジェクトを実施。誰もが安心してスポーツを楽しめる世界に戻ることを望んでいる。
最後に大迫氏は、「地域や子供たちの課題をアスリートの力、スポーツの力で良くしていきたいです。このワクチン接種もそういったところで、僕の発信力だったり言語化する能力を通して世の中を変えていきたいというのと共通点があるので、そういった事業をやっていきたいと思います」と、熱く語った。
■「ワクチンインセンティブプロジェクト」概要
ワクチン接種を促進し、安心・安全な環境づくりに取り組む企業の情報を集めた特集ページ。
・対象サービス:「バイトル」「バイトルNEXT」「バイトルPRO」「はたらこねっと」
・URL:https://www.baitoru.com/pdt/vaccine2021/
【具体的な取り組み事例】
・ワクチン手当支給
ワクチンを打ったことに対する奨励金の支給
事前申し出につき、2時間限りで時給を発生させる
ワクチン接種による副反応が出たら、翌日の日当を支給する
・待遇優遇 (賃金・シフト)
ワクチン接種済み、接種する意志を申告した方に対して時給を上乗せ
ワクチン接種済み、接種する意志を申告した方はシフトに多く入れる
・特別休暇付与
ワクチン接種によって、体調を崩した場合、給与あり特別休暇の取得を可能とする
ご家族のワクチン接種日の付き添いの際の特別休暇の取得を可能とする
・職域接種
職域接種を受けることができる
【参考】ディップ:新型コロナウイルス感染拡大防止および収束に向けた当社の取り組みについて
https://www.dip-net.co.jp/news/1639