プロゴルファーでタレント・東尾理子(46)、元プロ野球選手・松坂大輔氏(41)と岩隈久志氏(41)が23日、都内で『「AIG」×「MLB CUP 2022」活動プラン発表会』に登場した。
次世代を担う野球少年・少女に夢を与え、野球人口拡大に繋がる普及プログラムを創る目的で創設された、小学4~5年生を対象とした野球大会『MLB CUP』。その2021年の活動の振り返りと22年の活動概要を発表する場所となっている。
まずは、野球をはじめたきっかけをトークすることとなり松坂氏は、「小さい時は野球は身近で、毎日のように野球中継を見ていました。父親も仕事以外で、仕事仲間と草野球をしていたので、自然と父親とキャッチボールするようになったのがきっかけですかね」と、しみじみ振り返ると岩隈氏も「僕も野球を存分にやらせてもらいました」と、振り返る。
自身の子供と野球へ、松坂氏は、「あらためて、相当両親に負担をかけていたんだなと、いまになって分かって、両親に感謝しています。“大変だよ”ということを見せたりする親ではなかったので、気持ちよく野球をやらせてもらいましたね」と、親視点を明かせば、東尾も子供が野球をしているそうだが、「団体スポーツで、約束した時間に行くというのが大切だったり、1つの目標に向かって努力する喜びを感じてもらえればと思っています」と、思いを語る。
野球をやってきて良かったと感じていることへ、松坂氏は、「とにかく友達が増えました。僕は人見知りだったので、どうしても話さないといけない状況になったのですが、普段、同じ学校にいるのに話さない友達も、野球を通してコミュニケーションをとりました。ほかの学校から集まってきた子とも友達になりましたし、全く知らなかった人とたくさんの人と出会えて良かったですね」と、出会いが多かったといい、岩隈氏も「僕も友達が増えましたし、団体スポーツの素晴らしさを感じました」と、うなずく。東尾は「お友達同士のつながりと、親同士の繋がりというつながりができていて、人と人とをつなげるものだなと思っているんです。協調性を学べる思っていますし、技術よりもそういう部分をたくさん学んでほしいなと思っています」と、自身の思いを語っていた。
また、毎年本大会決勝は、全国から選抜されたチームが宮城・石巻市に集まり、東日本大震災の復興支援の一環として開催もされているが、そういった場に参加してみて岩隈氏は、「笑顔で開催してもらえたらなと思いますし、参加してみてただ喜んでもらえるという姿が嬉しかったです。自分たちも頑張っているから頑張ってくれと激励された気持ちだったので、被災地で出会うということで、パワーをもらったと感じています」と、話すと、松坂氏は「たぶんそこだけでは終わらない関係が続いていくと思います。大会を通じて新しい友達を作ってほしいと思います」と、メッセージを寄せた。
ほかにも、東尾が子供から預かってきたという動画を見せて盛り上がったりするなか、記者からは「挫折を味わったらどう声をかける?」という質問が。松坂はこの難しい問いかけに苦しみながらも、「どうしたらいいか100%の答えを見つけるのは難しいですけど小学生のときの経験はいまだに心に残っています。そのときに経験したものは無駄にはならないということは伝えたいですね」と話すと、岩隈氏は、「挫折した記憶の中では
高校のころ野球をやめようと思ったこともありました。そこで、すきなことを考えたときに、この野球を続ける、つらい練習がどうとか、厳しい練習がどうとかじゃなく、どう向き合えるかというところに挑戦していった結果プロの世界につながっていったと思います。ぶつかったときって、やめてしまったり、逃げてしまったという人はたくさんいると思います。でも、その先に意味があると思います。いいことがつながってくるので、ぶつかってやめるというのは貴重だと思ってやるということが大事なのかなと思っています」と、持論を語っていた。
さらに日本人メジャーリーガーが活躍しMLB中継が増えている現状で、日本とは違う魅力や参考にしてほしいことは?との質問が。岩隈氏は「たくさんの日本人選手が活躍しているので、好きな選手が出てくると思います。見て覚えることもたくさんあると思うので、好きな選手を追いかけてどう思うのかということを感じてもらえれば」と、伝え松坂氏は、「日本人選手も応援してほしいですけど、いままで目に入ることのなかった選手も見ることになると思いますし、全体をもっと知ってもらえたらと思いますね。とんでもない能力を持った選手がたくさんいるので。自分の好きなピッチングフォームや、バッティングフォームを持った選手もいると思いますよ」と、見どころを伝えていた。