俳優・風間俊介、倉科カナ、中川翔子、前田亜季が4月7日より上演予定の舞台『パークビューライフ』(演出:田村孝裕)に出演することが12日、発表となった。
2019年秋に上演された舞台『不機嫌な女神たち プラス1』でタッグを組んだ脚本家・岡田惠和、演出家・田村孝裕氏によるタッグが再び!とある無名画家と、彼と一緒に暮らすアラサーシングル女性たちとの少しヘンテコ(?)で温かい日々をつづった作品となっている。
キャスト・スタッフから上演へ向けてコメントが寄せられた。
○風間俊介
台本になる前の、『こういう物語になりそうです』というプロットを読ませて貰いました。
その物語に、僕は一瞬で心を奪われ、この物語の一部になれたなら幸せだろうなと思いました。台本を、自分が演じる為だけでなく、とにかく読みたいと思いました。多くの人が、?き、必死に生きている、今。この舞台に触れた人が、明日を生きる力を得るような気がします。そして、僕もその中の一人になりたいです。
○倉科カナ
岡田惠和さんが、自分が以前に出演していた舞台を観てくださった事が切っ掛けでオファーを頂き光栄に思っております。パークビューライフは4人の会話劇になると伺っており、風間俊介さんの演じる男性を囲むアラサーの3人の女性の絡みが岡田さんの脚本でどのように描かれるのか楽しみにしていてください!4月の桜の頃に上演される公演なので、新しく芽吹く季節の始まりでもあるので、ぜひ、会場に足を運んで頂ければと思います。
○中川翔子
ストレートプレイ初挑戦になります!これからけいこに入っていきますが、今からどんな作品になるのか私自身も楽しみです!大変な状況ではありますが、舞台というエンターテイメントを通じてみなさんに元気を届けられたらと願っています!そして役者としての大先輩な皆さまから経験値を得てスキルアップできる素晴らしい機会、全力で楽しみたいと思います!
○前田亜季
会いたい人達にもなかなか気軽に会えないようになり、寂しさを感じたり、生きていくことって大変なんだな、と思う日々。岡田さんの書く世界には、大変な時にも優しくて温かな目線があり、心がほぐれる瞬間があるように思います。どんな世界が描かれるのか、私もわくわくする気持ちで待っています。このタイミングでめぐり逢うご縁を楽しんで、キャストスタッフと共に、明日もちょっとがんばろう、と心の栄養になるような舞台をお届けできたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
○演出・田村孝裕
一昨年の9月に岡田さんとご一緒させていただきました。それがまた実現する。こんなに光栄なことはありません。
ただ、あのときとは状況がまるで違います。演劇は今、コーナーポストに追い込まれ、相手のパンチを必死に凌ぐ毎日です。どうにかカウンターをお見舞いできないかと思案して参りましたが、岡田さんやこのキャストの皆さんがいれば、どデカイパンチをお見舞いできる気がしてなりません。大一番に挑む心持ちで参ります。
○脚本・岡田惠和
2021年、春。頑張って前や上を向いてばかりいるのはしんどくて、うつむいて歩いてしまいがちだけど、うつむいているからこそ道路にそっと咲いてる花を踏まずにすむかもしれない。ほんの小さな隙間に咲く花のような彼らの人生に、光がさしこむ世界になりますように。風間さん、倉科さん、中川さん、前田さんが集まってくれました。嬉しくて楽しみで筆も走りまくります。4人だけの会話活劇楽しんでいただけたらと思います。
舞台『パークビューライフ』東京公演は4月7日から同18日まで世田谷パブリックシアターにて、大阪公演はサンケイホールブリーゼ、愛知公演はウィンクあいち 大ホールにて上演予定!
■ABOUT
私たちは、都会に出て寄り添うように生きてきた。でも、今夜が、一緒にいられる最後の夜。
そんな私たちの前に天使のような男が現れた。でも彼は・・・・
新宿御苑が見渡せるヴィンテージなマンション。その最上階には、無名の画家がずっと住んでいる。
今、彼はそこでシングルの女性たち三人と一緒に暮らしている。まるでシェアハウスのような。
四人は仲良しだ。まるで家族みたいに、友達みたいに。男女関係なく、暮らしている。
――彼はゲイだから。
何年か前のことー新宿御苑あたりのバーで女性三人が、話をしていた。それぞれ、人生、かなりきつい。
頑張ってもそんなに暮らしは豊かにならない。家賃高い、理想の部屋とかつくりたいけど、それをするためには死ぬほど働くことになって部屋にいる時間がない。男ももう嫌だ。恋愛はいらない、したくない。
こうやって三人一緒にいれば強いけど、一人だとみんな弱い・・・・くじけそうだ。
隣の席で、一人飲んでた男が提案する。 「僕と一緒に暮らしませんか?」