東海・関西・九州圏から箱根を旅する東海旅客鉄道株式会社と株式会社小田急箱根がコラボした『【EX旅パック】箱根に行くならコレ!<フリーパス2日券付き>箱根1泊プラン!』が5月15日から7月19日までの期間に展開中だ。
このプランは、静岡駅~新大阪駅・岡山駅~博多駅から小田原駅までの往復する方向けで、宿泊施設と箱根フリーパス2日券をセットにしたもの。EXホームページから予約でき、移動手段から宿泊まで、まるっと一気に予約でき現地では自由に見て回れるのが魅力のプランだ。本プランを利用し、1日目は大涌谷や芦ノ湖といった自然の景観を楽しむコース、2日目は美術館めぐりを想定し、夏の箱根をめぐった。そのレポートをしていく。
小田原駅で新幹線を降りてから、まずすることといえば、2日間現地の交通機関で使える『箱根フリーパス』の発券だ。窓口でスマートEXの旅パックのことを伝えると、スタッフから携帯カメラで読み込むためのQRコードが提示されそれを読み込むことに。ほかにも、スマートEX内のチケット画面を提示し、スマートEXでの予約番号を伝える手続きがあり、こちらを把握しておくとよりスムーズに行きそうだ。
いよいよ箱根路へ。『箱根フリーパス』は、バス(※西武バスは含まれていない)もしくは電車での移動となるが、ここは電車を選択した。この時期は紫陽花(アジサイ)が見頃で、電車の線路沿いに咲いているという“あじさい電車”なるポスターを見かけたからだ。
“あじさい電車”と銘打つだけあり、箱根湯本駅で強羅(ごうら)駅行に乗り換えてからは車窓の左右どちらからでも白、紫をはじめとした紫陽花が楽しめ旅情を誘う。中間の大平台(おおひらだい)駅には、あじさいの小径と呼ばれている道があり、ここから電車とあじさいを一緒に収めようとする方もおり、1つの人気スポットのようだ。
電車はスイッチバックと呼ばれる折り返し運転をしながら40分ほどで箱根山中腹の強羅駅に。ここからは箱根登山ケーブルカーに乗り換えて、早雲山駅を目指す。地図上で見ると強羅駅から早雲山駅までそんなに距離がないようにも見える……が、この区間はずっと激坂で徒歩の場合は一苦労しそうな様相を呈していた。
早雲山駅内にはcu-mo箱根(クーモハコネ)という軽食やお土産を販売しているショップがある。こちらのニューベルというスムージーを体験。巨大綿あめ画上に乗っており、青空にかざすと、まるで白い雲のように見える。さらに足湯もあり、ニューベルを飲みながらゆっくりとひと休憩入れるにもピッタリな場所だ。
早雲山駅からは箱根ロープウェイを使って大涌谷へ。この日は風がとても強く大人でもよろめきそうなほど。帽子をかぶっていた人は、その帽子が飛ばされて難儀する光景も見かけた。同所では、大涌谷噴気地帯をめぐる大涌谷自然研究路入場ツアーに参加予約していた。しかし、この強風のため中止に。悪天候はもちろん、晴れていても風が10メートル以上あると中止になるとスタッフの方は話していた。
大涌谷から桃源台駅へ向かい芦ノ湖を箱根海賊船に乗って箱根町港へ。箱根海賊船内の外装も内装も凝ったものと、雰囲気満点!
箱根町港は、新年に中継放送される箱根駅伝の往路ゴール地点がある。周囲も箱根駅伝にちなんだモニュメントや箱根駅伝ミュージアムがあり、箱根駅伝の熱を感じられそうな“聖地”だろう。箱根駅伝にちなんで、本日の宿は箱根ホテル小涌園をとった。箱根町港からバスで向かうこともできるが、もうしばし船の旅を楽しみたくなり元箱根港まで箱根海賊船にお世話になる。
箱根町港から元箱根港の間の船上からは湖上に立つ箱根神社の鳥居が見える。よく見ると鳥居の下には観光客がびっしり!気になったので、箱根神社まで確認しに行くと、確かに鳥居の下から見る湖上は記念写真に撮ると得も言われぬ風情が。さらに箱根海賊船が鳥居に収まるように見えるタイミングもあり、このときばかりはその場にいた人、ほぼ全員がその瞬間を収めようと携帯やカメラを取り出していたのが印象的だった。
【中編(箱根駅伝でも名前を呼ばれる箱根ホテル小涌園に宿泊!夏のホタル狩りの結果は)へ】
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ