中島健人 京成スカイライナー新CMで「1段大人のステップアップができた」

中島健人 京成スカイライナー新CMで「1段大人のステップアップができた」1

 “ケンティー”の愛称で親しまれる歌手で俳優・中島健人が11月12日に都内で京成スカイライナー新CM発表会に登場した。

 中島は京成電鉄株式会社の京成スカイライナーのイメージキャラクターを2019年より務めている。11月13日より全国放送となるCMは『京成スカイライナーに乗り込んだ瞬間から、新たな夢は始まっている』がコンセプト。これまでのCMでは、中島が利用者をもてなす“京成王子”として出演し続けていたが今作では“京成王子”を封印し、本人やで出演していることが特徴となっている。

 京成電鉄のライナーブルーのシャツにスーツををあわせて登場した中島。「京成さんとは5年目のお付き合いになるんですけれど、ここ日本から世界へ夢を繋いでいくという部分でとても共鳴しています。魅力をしっかり伝えられる時間になれば」と気持ちを伝えてからスタート。

 CM撮影へ「いままでの京成スカイライナーのCMは京成王子というキャラクターがあり、自分のキャラクターを100%のフルパワーで発揮させて頂くことが多かったんです。今回のCMは僕自身のナチュラルな部分だったり、衣装もたくさんチェンジがあったり、いろんな場所に移動して撮影したり、自分の赤裸々な姿がどんどん画の中に出ていったのが印象的で、僕のナチュラルな部分を楽しんでもらえたらと思いました」と、ポイントを。

 これまでの京成王子から、本人役への転換へは「京成王子という印象がやはり強いですし、いろんなテレビ番組でも成田空港が映ったときに、背景に流れるのも京成王子の姿というのが多い場面を数多く見かけたんです。でも今回は、僕の普段の姿が映っているので、人間・中島健人として京成スカイライナーをしっかりとプロモーションさせて頂けるんだなって、僕も1段大人のステップアップができたんだなと思いました」と、しみじみ。

 会場ではメイキング映像も上映。ダンスシーンを見ながら「振り付け難しかったんだよなぁ」と思い出す様子が。ここで司会が「中島さんが普段ダンスを覚える時間はどれくらいなんでしょうか?」と問うと中島は「だいたい6時間くらいで1曲を覚えます。僕は個人的にもそうですし、最近(キタニタツヤとの)ユニット『GEMN』でも、6時間を6日で仕上げたり。僕は固めることに時間をかけていて、リハーサルに時間をかけるタイプです」と返答。

 ここで、司会が「6時間は早いと思うのですが……」と振ると、「これは10代の頃からの生活リズムというかなんですけど、すぐに振りを覚えて、すぐにMVに出る。すぐに歌番組に出る、っていう習慣で生きてきたので、そこに関する時間の感覚って、ほかとは違うかもしれないです」と、自身のこれまで培ってきたものとあわせて話をしていた。

 つづけて、CM内に歌を収録しているような感じのカットの話題へ。作曲するときにどんなアプローチをしているのかとの質問に、「僕は2つ自分の作品を作るときにアイデアが浮かぶタイミングがあるんです。1つは水回りにいるとき。2つ目は移動中なんです。何かをしながらというときが、1番アイデアが浮かぶんです。たとえば、シャワー浴びているときにアイデアが出てきたらバスルームから出て、洗面台の横に置いてあるボイスメモにすぐ吹き込む。スカイライナーに乗っているときに思いついたら、少しだけ小声でメロディーを録音したりとか」とボイスメモを小さく録るジェスチャーを見せることも。

 「デスクに向かって作ろうというときに、一気にメロディーが浮かぶかというとそうでもなくて」と話していたところで、急に「全然関係ない話なんですけど、この撮影の合間にもずっと歌詞を書いていて、ソロデビュー曲の歌詞は京成スカイライナーのCM撮影中にずっと書いてました。かなり裏話だ!いま思い出しました!!」と、頭に手を乗せて興奮気味に話す。その歌詞を書いているときの様子は「データを集約させる用のスマホと、歌詞を書くようのスマホ2つがあって、撮影の合間合間に両手にそのスマホを持って作詞していました。あのときに眺めていた青空には(歌詞の)文字が浮かんでました。スカイライナーさんのおかげで、歌詞が思い浮かんだと言っても過言ではないですね」とのことだった。

 イベント後半には、京成スカイライナーを使って海外へ行ったときの中島の秘蔵写真を次々公開。

 1枚目はインドに映画番組で行ったときのものというクールな表情のものをお披露目していたが、現地はとても暑かったそうで「クールな表情はこの一瞬だけです。溶けそうな暑さだったんですけど“京成スカイライナー is COOL”だと思うので、このクールな表情を持ってきました」と解説。2枚目は韓国の路地裏で撮影したもの。「カジュアルな時間を過ごせた、ゆっくりお酒を飲む普段のロケで」と普段の姿。3枚めはニューヨークのタイムズ・スクエアで「ここの電光掲示板に自分の作品が乗るようになればいいなと思っています」と、目標にしているそうだ。

 海外に行くときに自身が持参しているものは?という質問がされた際には「ちょっと待っていて頂けますか?」と1度袖に戻ると、白のキャリーケースを持って再登場。メディアに持っていっているものを3点お披露目。私物のサングラスを取り出すと「目から発せられるオーラをガードするというか……」と言った直後に「冗談です」と、首を軽くクイッとかしげるお茶目な姿が。「シンプルに日差しが強い場所が多いので。忘れたら現地で調達することもあって、スタッフさん全員にサングラスをプレゼントしたこともあってロデオドライブしたことがあって、楽しかったですね。北野(武)監督の映画が撮れそうでした」と思い出も披露。

 さらにVlogカメラを取り出し、「最近Youtubeを始めたり、僕目線のVlogは喜んでもらえることが多くて。いろんな楽しみ方ができるVlogかなって。Vlogは近さが大事かなって思うので、近くで感じてもらえたらやっている意義もあるなって」。

 3つめはスウェットとフーディー。飛行機に乗るときは「おうちからその格好で。空港で着替える方もいますが、僕はおうちからできるだけ楽なラフなということを意識していて。1泊2泊のときはカジュアルなスーツで行くこともありますけど、最近はスウェットとフーディーで海外に行かせて頂くことが多いです」とのこと。ちなみに取り出したフーディーに中島のFC限定のフーディーなのだそうで、「背中もカワイイんですけど、きょうは京成スカイライナーさんのステージなので。想像してください(笑)」と、そこは気を使って披露することはなかったが「見つけたら、“あっ!”と思ってもらえたら」とほほ笑んでいた。

 旅のお供は?という問い掛けもあり「ヘッドホン」という中島。「僕にとって移動時間は制作時間とニアリーイコールなので。最近は締切という言葉に追われることが多くなってきました。タイに行くまでに楽曲のワンフレーズ送ってくれとか。油断して外国に行くことができなくなりました」と、仕事の面も披露していた。

 ほかにも、司会が「健人さん」と言いかけて「中島さん」と言い直した際に、中島は「健人さんで大丈夫ですよ。大体、中島さんと呼んでいる方は裏で“ケンティー”と呼んでいる方が多いと思います」と、自身の感じていることも話していた。

 イベント終盤にはリニューアルした『KENTY SKYLINER』(ケンティースカイライナー)をお披露目。車体などのデザインも一新され、中島も「格好いい!」と気に入ったようで、「以前のロゴも素敵でしたけど、パワーアップしてますね。Kの字も躍動感があるし、みなさんにご注目頂きたいのが、右肩上がりになっているんです。夢にも向かって飛び立っていけそうな感じです」と、ポイントも話しつつ、「クールでイケメンな特急ってあるでしょうか?乗る方が夢が広がるようなスカイライナーになっていると思います。僕自身変化の1年でした。その中でたくさんの夢を見つけましたし、たくさんの夢を広げました。自分の夢を広げる特急だと思います」と、メッセージを寄せていた。

 ※ほか原稿
 ・中島健人 京成スカイライナー2年ぶり新CMで“京成王子”封印の本人役に
 ・中島健人 京成スカイライナーCMワンシーン増やせるなら?「海外フェス出演」が夢
 ・京成電鉄・小林敏也社長 中島健人“京成王子”封印はさらなる成長の「双方の転換期」

 文・水華舞

中島健人 京成スカイライナー新CMで「1段大人のステップアップができた」2