東海旅客鉄道株式会社(JR東海)が2024年9月27日から2025年3月31日の秋・冬期間に富士山とセットで楽しめる旅をテーマにした『もれなく富士山キャンペーン』を展開中だ。
本キャンペーンは昨年12月から今年3月にかけ首都圏・関西圏から静岡県(中部~東部、伊豆)エリアへの来訪を目的に展開したもので、その第2弾。富士山を眺めながら温泉に浸かったり、富士山ビューの部屋での宿泊、富士山周辺の周遊に便利な日帰りバスツアーを用意している。
本原稿では、EX旅先予約などで提供しているプラン『焼津で大迫力の藁(わら)焼き体験! 【かつお専門店・川直(かわなお)】』、『【美の願い体験】富士山本宮浅間大社「コノハナサクヤヒメ」に祈る 美 咲良祈願』を体験した。
1つ目の『焼津で大迫力の藁(わら)焼き体験! 【かつお専門店・川直(かわなお)】』ではかつお専門店・川直を訪れた。創業は明治10年(1877年)と140年を超える歴史を持つ。国内のカツオ水揚げ量トップクラスを誇る焼津港から水揚げされたかつおを使用して「かつおの藁焼きたたき」をインターネットや直販店の焼津さかなセンターで販売しているお店だ。
店舗ではかつおの冷凍庫や、職人さんの説明とともに解体見学、藁焼き体験、そして試食と普段できないことを1時間ほど楽しめる。
到着すると、川直6代目の高宏氏が出迎えてくれた。
市場には出回らない冷凍カツオを見せて頂ける機会が。口が開いているカツオとそうではないカツオの違いとして、口が開いているものは、1本釣りで釣られたものだそうで、傷などが少ないため鮮度がよりよくなるという。
厚手の手袋を貸してもらい、1尾持たせてもらうと、ずしりと重い。約2キロから6キロほどあるという。こちらは1尾だと3、4時間、一気にだと約1日かけて水で解凍して加工へ入っていくそうだ。
薪、藁が詰んである通路を通って加工場へ。マグロの解体ショーなどだと包丁1本でやり切るイメージがあるかもしれないが、カツオの加工は細かく数本の包丁を使い分けるという。高宏氏が手際よく解体していく様子が見られ、頭を落とす包丁、骨を断つ包丁、刺し身包丁を使い分けてカツオを解体していく。細かく骨などを取り除きながらも、その時間は説明を丁寧にしながら約5分、その手さばきに見惚れてしまう。
解体して柵となったマグロを駿河湾の海洋深層水につけて下準備が済むといよいよ「かつおの藁焼きたたき」へ。藁(わら)焼きと聞くと、とろ火でじっくりというイメージが浮かぶかもしれないが、体験してみると火柱がダイナミックに天井にまで上がり“焼いてるっっっ!!!!”という気分になること請け合い。焼き時間はとくに決まっておらず高宏氏の経験で決めているそう。高宏氏のなかで基準としては火加減によって焼き時間が大体分かるのだそうで、職人技をここでも拝ませてもらった。
また、川直から徒歩4、5分のところに駿河湾に面したふぃしゅーな公園がある。ここから富士山を望むこともでき、試食した散歩がてらに富士山を楽しむこともできる。
2つ目の、『【美の願い体験】富士山本宮浅間大社「コノハナサクヤヒメ」に祈る 美 🌸
咲良祈願』では、富士山本宮浅間大社は日本神話一美しい神様といわれる「コノハナサクヤヒメ」に“美”に関する願いを体験できるというもの。
パッケージでは、JR富士宮駅前にある観光案内所で受付が行われ、『願い用紙』、『重ね御朱印台紙』、『御朱印ケース』、『体験の手引き』の4つを受け取れる。『願い用紙』に自分がどう美しくなりたいかを書き込んで、富士山から湧き出る『水のスポット』のうちの1箇所に浮かべるというもの。
この『水のスポット』は良縁を願う『湧玉池』、上昇運を願う『神田川ふれあい広場』、実りを願う『神田宮』、誕生を願う『羽衣湧水池』、浄化を願う『富士髙砂酒造』、成功を願う『文具の蔵Rihei』、輝きを願う『常盤湧水 輝水の泉』の7ヶ所があり、由来や詳細は『体験の手引』に記載がされている。どこでお願いするのか、目的の場所への街歩きなども楽しめそうだ。『神田川ふれあい広場』は札などは出ていないので地図を見て場所の確認や、店内で行うものもあるので、詳細は『体験の手引』にて。
■もれなく富士山キャンペーン特設サイト
https://recommend.jr-central.co.jp/shizuoka-tabi/
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ