（撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ）
東海旅客鉄道株式会社（JR東海）が2024年9月27日から2025年3月31日の秋・冬期間に富士山とセットで楽しめる旅をテーマにした『もれなく富士山キャンペーン』を展開中だ。
本キャンペーンは昨年12月から今年3月にかけ首都圏・関西圏から静岡県（中部～東部、伊豆）エリアへの来訪を目的に展開したもので、その第2弾。富士山を眺めながら温泉に浸かったり、富士山ビューの部屋での宿泊、富士山周辺の周遊に便利な日帰りバスツアーを用意している。
本原稿では、EX旅先予約で提供しているプラン『国宝・久能山東照宮の禁足地で特別拝観&富士山を遥拝 特別限定御朱印紙付き』、さらに、日本平ホテルからの景色を体験した。
『国宝・久能山東照宮の禁足地で特別拝観&富士山を遥拝 特別限定御朱印紙付き』（※完売のため現在販売中止）では、徳川家康公が祀られている久能山東照宮へ。久能山東照宮へは、山下から徒歩、もしくは日本平ロープウェイで訪れるという2種類がある。
「禁足地（鎮守の杜）」を、12月14日、2025年1月25日と3月2日の3日間のみEX会員限定で初公開するというもの。「久能山東照宮」と徳川家康公を御祭神として祀る「日光東照宮」、さらに禁足地の山頂にある第一の古社・末社愛宕神社を結ぶラインの先には富士山が位置している。計算されたその作りに、久能山東照宮を作り上げた先人たちの技術や思いを、直に感じられるような場所になっている。
社殿
現地は通常でも入場できる最高位置まで1159段の石段を登ることになる。本来神職ならば、前日から食事制限をしたり、人と会わないようにしたりと細かい決まりがあるという。だが、今回のツアー参加者は、国宝社殿での精神修養（心のお清め）を受けることで、禁足地に足を踏み入れる準備を行う。精神修養というと、特別なことを……という印象を受けるかもしれないが、神社でおはらいを受けたことがある方は、それを想像してもらえればいいのかもしれない。
この精神修養では、家康公の残した御遺訓（ごいくん）を全員で一緒に声を出して読み上げることとなる。もし、参加される方は練習していくと、一層、精神修養を深めることができるかもしれない。（※文末に御遺訓を掲載）
禁足地
そして禁足地へ。1歩踏み込むと、人が入り込んでいないという土地のため、空気が一層澄んでいるような印象を受ける。末社愛宕神社までは禁足地といわれるため、獣道を歩いていく……という想像をされる方がいるかもしれないが、実際に行ってみると勾配が急なところこそあるが、階段状に整備されている。サンダルやヒールでの登頂は禁止だが、本格的な山登り用のシューズではなくても登れるものとなっている。末社愛宕神社まで到着すると鳥居を正面に右側の林の先は駿河湾からの潮鳴りが聴こえるとともに、涼やかな風が吹き込んできた。この風によって、猛暑だった今夏も久能山東照宮は涼しく過ごせる場所だったといい、地形としても計算されている深みを感じた。
今回のプレス向けのツアーでは、末社愛宕神社まで久能山東照宮の権禰宜・齋藤曜氏が案内してくれた。齋藤氏の知識量は豊富で、どの話を聴いているだけで好奇心をくすぐられるものばかり。ツアーが終わる頃には、植生や久能山東照宮の由来や豆知識など、久能山に詳しくなり、寺社仏閣への気持ちがより深まっているものになりそうだ。
階段なども整備されている
体験後は、禁足地入山の記念と、精神修養の証に、ツアー限定の特別な御朱印紙を授与される。なお、ツアー代金の一部は、久能山東照宮・文化財保存管理費用に充当される。
日本平ホテルから望む雪のかかった富士山
2つ目の、日本平（にっぽんだいら）ホテルはJR静岡駅またJR東静岡駅からシャトル運行で送迎してくれる。玄関に入った瞬間、ロビーの先に飛び込んでくるのは圧倒的という表現がピッタリの富士山。約1万5000坪の芝生庭園と富士山がまるで1枚の絵画のように見え、“風景美術館”といったところ。陽の傾き具合で、陰影なども変化していくそうで、宿泊される方は好きな時間にゆったりと、くつろぎながら富士山を楽しめる。
はなれの建物では、EX旅先予約で、普段は予約できないケーキセットも予約して楽しめる。しかも、窓側の景観のいい方の席をリザーブしてくれるといい、より特別な時間を席から楽しめる。
■現地で読み上げる東照公 御遺訓
人の一生は重荷（おもに）を負をひて遠き
道をゆくが如し いそぐべからず
不自由を常とおもへば不足なし
こころに望（のぞみ）おこらば困窮（こんきゅう）したる
時を思ひ出（いだ）すべし 堪忍（かんにん）は無事（ぶじ）
長久（ちょうきゅう）の基（もとい） いかりは敵とおもへ
勝事（かつこと）ばかり知（しり）てまくる事をしらざれば害（がい）其身（そのみ）にいたる おのれを責せめて人をせむるな 及ばざるは過（すぎ）たるよりまされり
人はただ 身の程を知れ 草の葉の 露も重きは 落つるものかな
※なお、本記事掲載時点で国宝・久能山東照宮の禁足地で特別拝観&富士山を遥拝 特別限定御朱印紙付きは完売の現在販売中止
https://recommend.jr-central.co.jp/shizuoka-tabi/list/plan70.html
■もれなく富士山キャンペーン特設サイト
https://recommend.jr-central.co.jp/shizuoka-tabi/
取材・撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ
禁足地
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